全日本モトクロス第4戦 SUGO大会 サポート参戦

全日本モトクロス第4戦、SUGO大会のサポートに行ってきました。第3戦のオフロードヴィレッジに続いて今回もメカニックとしてサポートしに行きました。

SUGO大会は当日こそ晴れましたが、週中はしっかり雨が降ったので初日はマディコンディションとなり、ショートコースでの戦いとなりました。練習走行から帰ってきた選手たちは既に全身ドロドロです。

ツイスターレーシングからは4名の選手がIBクラスに出場します。顔ぶれは第3戦のオフロードヴィレッジと同様です。ポイント獲得に向けてみんな気合が入っています。

#45 原國 翼選手。前回、オフロードヴィレッジでポイント獲得し、流れに乗れるか
#42 井上 永斗選手。走り慣れたSUGOで結果を残せるか
#7 堀越 秀鷹選手。オフロードヴィレッジ3位入賞の勢いを活かせるか
#41 藤川 昴選手。走りこんできたSUGOで結果を残せるか

土曜日は、午前中に練習走行と予選があります。マディだったこともあり、中々難しい状況だったようで、予選は2名が通過となりました。

土曜の午後は決勝ヒート1。2名の選手はどちらもポイント獲得圏内でフィニッシュしましたが、レース中はスタートから出遅れたり転倒したりと、上手く乗れたとは言えない結果でした。それぞれに反省点もあったようなので、明日、日曜のヒート2では今日以上の結果を期待したいところです。

翌日、日曜日は朝から全員で下見に行きました。渡辺学監督からの指摘もあって、全員下見の重要性を再認識したようです。

メンバー全員でコースを入念に下見します

マシンのメンテナンスを自分がすることで、メンバーに時間的な余裕が生まれます。その為のメカニックでもあるので、下見やアップ等よりレースに集中できれば嬉しいですね。

隙間時間で自転車トレーニングをして集中力を高める#45 原國 翼選手

決勝ヒート2もスタートが決まらず後方から追い上げる展開に。昨日と違ってフルコースとなったので、今まで走りこんできた経験値が活かせる状況になりました。コンディションも回復して完全ドライ。どこまで追い込めるでしょうか。

抜きつ抜かれつを繰り返し、あと一歩のところでフィニッシュ。何とかポイント獲得圏内でゴール出来ましたが、課題の残る結果となってしまいました。

簡単に結果をまとめますと…

#7 堀越 秀鷹選手(予選:3位、決勝ヒート1:11位、決勝ヒート2:10位)
#41 藤川 昴選手(予選:19位)
#42 井上 永斗選手(予選:11位、決勝ヒート1:14位、決勝ヒート2:12位)
#45 原國 翼選手(予選:19位)

前回のオフロードヴィレッジと比べると、#42 井上 永斗選手の活躍は嬉しかったですね。決勝両ヒートでのポイント獲得は大きな自信に繋がると思います。

レースの詳細については、ツイスターレーシングブログに書いてありますのでご覧になってみて下さい。

ところで、今回は、メンバーの一人のマシンで日曜日の朝、練習走行の出走直前にトラブルがありました。スタータスイッチを押してもセルが回りません。スイッチを押すと燃料ポンプは動いたので、スタータスイッチは異常なしと判断しました。続いてセルを直結してセルモーターの作動確認をします。こちらも異常なし。次はメインリレーを疑い、交換してみましたが症状が変わらずでした。再びセルスイッチ回りをよくよく調べてみたら、コネクタの中で断線、という結果でした。

配線やコネクタは、泥や水で劣化して接触不良や切れてしまうことは良くあります。今回はコネクタの中での断線、しかも微妙に接地していた為、発見まで時間がかかってしまいました。

出走間近でエンジンが掛からない系のトラブルは焦ります

この手のトラブルは発見しにくいだけでなく、レース中などタイミングが悪い時に発生すると、結果に大きく響いてしまいます。 何とか決勝出走には間に合いましたが、練習走行には間に合わなかったので、別のマシンで辛うじて出走しました、練習走行も自分のバイクで走れていれば、決勝の結果は変わったのではないかとの思いが、少々心残りでした。

無事にレースを終えたツイスターレーシングのテント

今回の件が気になったので、帰ってから別のマシンでこの事象を再現して検証してみました。セルスイッチの配線を完全に外すと、セルスイッチを押しても燃料ポンプが動かなくなったので、自分の判断は誤りではなかったことが分かりました。燃料ポンプが動いたので、セルスイッチ(配線まで含む)は異常なしと判断ましたが、微妙に断線している場合は、燃料ポンプは動くがセルは回らないという症状になるということは今回初めての体験でした。

セルスターターの配線は、シュラウドの中にあります
カプラーの中の配線が半分以上断線していたのが原因でした(完全に断線すると燃料ポンプも動かない)

今回のことを踏まえ、自分なりの反省点としては、コネクタ等をチェックする頻度を増やす。朝、起きたらすぐにエンジンをかけて、エンジン回転数がスムーズに上昇するかチェック(YZは、どこかに異常があるとエンジン回転数が上がらないなどの制御が入る場合があります)そしてエラーコードをチェックする。
出走直前でバタバタするようでは、メカニックとしてまだまだだなと痛感しました。メカニックとして今後も精進しようと思った今回のサポート参戦でした。

YZF系のセル付き車両では起こりうるトラブルだと思います、皆様もお気を付けください。

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