JEC全日本開幕戦(広島テージャスランチ)参戦

タイトル通り、JEC全日本開幕戦、広島県のテージャスランチで開催されたレースに参戦してきました。

昨年より参戦しているJECですが、当初、今年の開幕戦には参戦する予定ではなかったのです。ですが、ひょんなことから参戦することになりまして…。参戦するからにはキッチリポイントを取りに行きたいのでしっかり準備を進めていました。

広島にあるテージャスランチは、広大なコースで走り応えがあります。NBクラスはJNCCでいうところのFUNクラス相当のコースとなっており、特に難所となるところはありませんでした。

テージャスランチのコースは広大で、テスト区間が13分ほど掛かるロングコースでした

前日の下見の時は快晴で、とても明日雨が降るとは思えないような春の陽気でした。雨が降ってグチャグチャになる想定で、入念な下見をしました。

前日に出来ることはすべて行い、今夜の宿に向かいます。遥々広島まで自走してきたので少し仮眠したのち、近くのお好み焼き屋さんにて腹ごしらえ。レースで遠征した際は、ご当地物が頂けるのも楽しみのひとつですね。

広島といえばお好み焼き!前日にしっかりご当地モノで腹ごしらえ!

レース当日は、春の嵐となる予報となっていましたが、予報通り朝から土砂降りの雨という展開マディとなったコースがどのくらい滑るのかが鍵になりそうです。

どんより暗く、びしょ濡れになったテージャスランチ
土砂降りの雨の中、準備を進めます

当日朝の車検を終え、パルクフェルメにバイクを収めます。パルクフェルメに入れた後はバイクに触ることは出来ません。レーススタートまで1時間以上時間があったので、予備のグローブやゴーグルの準備、泥汚れを落とすための洗車グッズなども用意し、有事の際に必要な工具などを準備しておきました。

パルクフェルメに停められた参戦者のバイクは圧巻です

雨が降り続いているので上だけ合羽を装着。暑くなったら途中で脱げるので1周目は合羽を着てスタートします。

スタートは4台一組ずつ。お隣はお知り合いのライダーでした。
レースクイーンの旗振りを合図にエンジンをかけてスタートします。

まずは1周目のサイティングラップ。テスト区間もタイム計測されますが、順位には反映されません。

相当なマディコンディションを覚悟していましたが、思ったよりグリップする印象でした。直前までムースにするかチューブにするか悩みに悩んで前後チューブにしたのですが、その判断も間違っていなかった印象です。

最初の大坂の上りも意外とグリップする印象で、意外といけそうな雰囲気でした
サイティングラップですが、所々ペースを上げて路面の感触を確認します

2周目からペースを上げていきましたが、前走車に追いつくことが多く、うまく抜けない展開が続きました。前走車の後ろを走ると、跳ね上げた泥を被ることが多く、ウェアもゴーグルも泥だらけ。降り続ける雨もあってゴーグルが見えなくなってしまい、やむを得ずゴーグルなしで走る展開。タイムは思ったより伸びず、少し焦ります。

御覧の通りマディとなった路面。轍は避けて走ります。

3周目も同じような展開になってしまい、悪いことに泥が目に入ってしまったのでペースが上げられませんでした。

ゴーグルが使えなくなったので、やむを得ずゴーグルは外して走行しました

4周目からはコースの荒れも目立ち始めてきました。轍が増え、滑りやすくなり、泥が重くなってきた印象でした。他の競技者のタイムも徐々に落ちていたので、だんだん難しくなってきていましたね。

ゴーグルは毎回洗ってからスタートしました

5周目、NBクラスはラスト1周となります。最後なので少しでもタイムが上がるようにペースは上げ気味で挑みましたが、ここでも思ったようにタイムは伸びず。コンディションの悪さもありましたが、JECの難しさ痛感した展開となりました。

協議を終えたバイクがずらっと並ぶパルクフェルメ

結果として、NBクラス4位。最終的にはTOPと1分差でした、1周20秒差ぐらいですが、今回のテストは距離が長く1周12~13分ぐらいの設定だったので、昨シーズンよりはTOPとの差は縮まっているのかなと感じました。今後の課題も見えたので、もっと練習を重ねて次戦に臨みたいと思います。

NBクラス4位となり、入賞することが出来ました

IB、IAクラスも遅着が多くなり、皆さん大分苦戦していた様子でした。そのせいか、表彰式の時間も押してしまい、最終的に17時くらいまでかかってしまいました。

レースが終わった頃、ようやく天気が回復してきました

次戦は全日本いなべに参戦する予定です。

2021年YZ250FXの新車納車!

出荷が遅れていると連絡があった2021年式YZ250FXが順次出荷されています。本日はタイミングよく2台同時に納車となりました。

2021年式YZ250FXが3台並ぶと壮観ですね!

どうせなら軽く乗ろうということになり、猿ヶ島での納車。前夜の雨でドロドロになる予感満載でしたが、最近できた焼野原コース?でアレコレ練習してきました。

河川敷は路面が荒れているので難しいですね。路面の轍が不規則だったり、ふいに穴が開いていたりと、油断できないコースは疲れます。こうしたコースはあまり得意ではないので、課題を決めて黙々と周回を重ねました。。。(笑)

2021年式のYZ250FXについては、当店の受注分はこれですべて納車が済みました。残るはYZ125Xのみ。今月末には入荷するようです。大変遅くなってしまい申し訳ないです。もうすぐ2022年モデルの発表になってしまいますが、コロナ禍のこのご時世なので致し方ありませんね。

猿ヶ島にいた方々と少し雑談したのですが、YZ250FXを探しているという方は結構多いですね。今となってはもうオーダーできませんから、新車発表があったら即注文されることをオススメします。現車を見ないで買うことに抵抗があるかも知れませんが、モディファイされた箇所を調べて購入する・しないを判断するのが良いと思います。ちなみに2022モデルは、エンジンはフルモデルチェンジされると思います。(YZ250Fのエンジンがモデルチェンジ済みのため) 

最近のYZ20FXは車体がコンパクトになり大変乗りやすいです。初心者から上級者まで扱いやすい懐の深さがありますので、もし興味があるようでしたら、お早めにご相談ください。

全日本モトクロスR1 HSR九州 サポート参戦

前回の記事でも紹介しましたが、全日本モトクロスが開幕となりました。第1戦はHSR九州で行われます。関東からだと1200㎞なので中々の距離です。

木曜日の夜に出発し、翌日現地入り。諸々準備をして当日に備えます。土曜日は午前中が予選、午後が決勝のヒート1。日曜日の午前が決勝ヒート2となります。予選が通らないと土曜日の午前中で終わってしまうという厳しい戦いです。

TWISTER Racingからは、4名の選手がIBクラスでの出場でした。

#7 堀越 秀鷹
#41 藤川 昴
#42 井上 永斗
#45 原國 翼

各ライダーのマシンを準備します。基本的な整備は出来ているので、当日は最終チェックのみ。モトクロスはエンデューロと違い、各ヒート毎に整備する場合があるので、忙しくなります。

レース前チェック。当日の天気に合わせてエア調整中。
各ヒート毎に整備する場合があるので意外と忙しいです

いよいよ予選がスタートします。予選はA・B・C組とわかれ、各組上位10名が通過できます。 TWISTER RacingはA2人・B1人・C1人に分かれました。組を選ぶ事はできませんが、4人同じ組になると全員が通過できる確率が下がるので避けたいところです。

渡辺学選手に見守られながらスタート準備をする#42 井上永斗選手。
今日の為にサスなど、セッティングを一緒に煮詰めてきた#45 原國翼選手。

いよいよ予選がスタートします!

スタートは緊張の瞬間です

スタート前は緊張の一瞬です。予選は10分1ヒートのみなので、スタートが決まると大分有利になります。いかにスタートで少しでも前に出るかで、その後の展開も大きく変わってきます。

#45 原國翼選手がいい感じにスタートしましたが、#42 井上永斗選手が埋もれてしまう展開に

スタートしました! #45 原國翼選手が中々の飛び出しでしたが、#42 井上永斗選手は集団に埋もれてしまい、他車に巻き込まれて転倒! まさかの後方スタートとなってしまいました。モトクロスのスタートは1列に並んだライダーが1コーナーめがけて集中するのでどうしても接触や転倒が多くなります。タイヤ半分でも前に出られれば違うんですが…。

巻き込まれ転倒がありましたが、最後まで走り抜きました

気を取り直して追い上げ体制に入ります。かなり不利な状況になってしまいました。何とか追い上げてほしいところでしたが、結果的に14位でフィニッシュとなり、予選通過は叶いませんでした。予選通過する実力はあると思うので、次回に期待したいですね。

10位圏内をキープしていた#42 原國翼選手

先行する#45 原國翼選手は、10位圏内が見えており、ラストラップまで順調に周回を重ねていましたが、なんとゴール手前の2コーナーで転倒。12位フィニッシュとなり予選落ちとなってしまいました。後ほど本人に聞いたら、もう一人抜こうと思って力んでしまったとのこと。また後ろのライダーとのやり取りで少し焦りが出てしまったようです。ラストラップだっただけにそこは冷静に行ってほしかったですね。ペース的にも予選通過することが出来たと思うので、かなり悔しい結果になりました。後方から徐々に順位を上げてきて、予選通過確実な展開だっただけに、思わず声が出てしまいました。

続いてBグループがスタートします。#7 堀越秀鷹選手が出場します。

スタートで少し遅れてしまった#7 堀越秀鷹選手

こちらもスタートはやや遅れてしまい、追い上げる展開となります。順調に周回を重ね、徐々に順位をあげていきます。

調子が良かったようで徐々に順位を上げていきます
前走車をしっかり見据えてプッシュする#7 堀越秀鷹選手

ライバルたちを上手にパスしつつ、しっかりと追い上げ、最終的に4位でのフィニッシュとなりました。TWISTER Racingとしては、一人目の予選通過となりました。

最終、予選Cブロックは#41 藤川昴選手が出場します。

飛び出しは良かったものの集団に飲まれて中盤からのスタート

スタートは中盤位をキープし、徐々に追い上げる展開。1周目は11位、3周目には10位と決勝圏内にいましたがその後ジャンプで他車との接触があり転倒してしまいました。

ジャンプでの転倒があったものの、最後まで走り抜けました

リスタートして順調に周回を重ねたものの、予選通過の10位は届かず最終的に17位でフィニッシュ。こちらも予選通過は叶いませんでした。

転倒が最後まで響いて17位と実力が発揮できませんでした

TWISTER Racingから出場した4名中、1名のみが決勝進出となりました。みんな予選通過圏内のタイムを出していただけに残念でしたが、#7 堀越秀鷹選手に望みを託します。

午後からは決勝となります。予選を通過した#7 堀越秀鷹選手が出走します。調子が良さそうだったので、期待が高まります。

決勝はまた違った緊張感でスタートします

決勝ヒート1では、またしてもスタートが出遅れてしまい、追い上げる展開となり12位でフィニッシュ。タイム的には少し自分の力が出し切れなかったでしょうか。

中々ペースが上がらず周回だけが消化されていく展開でした

翌日、日曜日のヒート2では、前日同様、スタートが決まらず追い上げ展開となりました。徐々にペースを上げるものの、最終的に9位でのフィニッシュとなりました。

昨日よりは攻めた走りだったので実力が出せているように見えました

エンデューロと違ってモトクロスは予選に通ることが絶対条件になりますが、どうしても他車との接触や巻き込まれての転倒なのが起きますので、そうした状況への対応が求められますね。より冷静に、それでいて速く走ることが大切だということを改めて感じました。

日々のトレーニングや練習を目の当たりにしていたので、遥々九州まで来て土曜日の午前中の予選で終わってしまうのは儚ないものがありました。みんな予選を通過する実力はあると思うので、次戦はしっかり決勝まで進んで熱いレース展開を見せてくれると信じています。

次回、第2戦は広島の弘楽園ですね。応援、宜しくお願いします!

全日本モトクロス サポート参戦の準備

全日本モトクロスがいよいよ開幕となります!

昨年はJNCCをフルサポート参戦しましたが、今年はTWISTER Racingの全日本モトクロスもサポート参戦することになりました。皆様の応援、宜しくお願い致します!

先日は、そのための準備としてマシンのメンテとサスのセッティングを実施しました。

マシンのメンテは、主にエンジン系、電気系のメンテナンスが多いです。基本的にエンジンは、オーバーホールしています。モトクロスとエンデューロを比べると、 熱の入り方や速度域が違うので、 エンジンの消耗の仕方が異なる印象です。

サスのセッティングに関しては、ライダーの体重や要望に合わせてシム調整を行い、1台ずつ仕上げています。俗にいうリバルビングと言われる作業ですね。今回は初期の入りをよくするようなリセッティング。これは完全に好みやフィーリングがありますので、セッティングはライダーの要望に合わせる方向で調整します。基本的な方向性としては概ね同じですけどね。

第1戦は、九州の熊本で開催されます。金曜日に現地入りして入念に準備する予定です。

関東からはかなり距離がありますが、 飛行機だと2時間の7千円くらいで行けますので、是非皆さんも応援に来て下さい(笑)

オススメのグリップ「Lock-On Grip」のご紹介

桜も満開となり大分春めいた陽気になってきましたね。バイクに乗るには快適な季節がやってきました。

実は、先週のJEC全日本開幕戦、広島大会に参戦してきました。当日は春の嵐となり土砂降りの中スタートするという過酷なレースとなりましたが、クラス入賞という結果を出すことができました。この件については、別途改めて記事にしたいと思います。

今日は、そのJEC全日本開幕戦で使用してみた新しいグリップの紹介です。

Half Waffle MX Lock-On Grip Set Grey / Soft Compo
3800円(税抜)

グリップは、去年からオンラインショップでも扱っているLock-On Gripを愛用しています。今までは標準タイプを使用していましたが、今回、試しにソフトコンパウンドモデルを試してみました。結果として、非常に扱いやすくエンデューロレースで活躍できるモノだと思いました。

通常のLock-On Gripは、硬めの握り心地でモトクロス用途の商品です。細くて握りやすいのですが、雨が降ると、この硬さのせいか少し滑る印象がありました。その点、今回のソフトコンパウンドモデルは、グリップのリブに高さがあるので、滑るような印象はなく、操作感が損なわれませんでした。そもそも手で触って分かるレベルでゴムが柔らかいので、走行時の振動も吸収してくれている印象で、疲れにくかったように思います。

JEC全日本開幕戦は、土砂降りのマディだったので、当然グローブは泥で汚れました。多くのグリップは、リブの目に泥が詰まってツルツルになってしまいますが、このソフトコンパウンドモデルは、そんな風にならなかったので、転倒して地面に手をつくシュチュエーションが多いエンデューロレースに適していると思います。さらに振動も軽減してくれるとなればいいことづくめですね!

通常モデルは様々なカラー展開となっていますが、このソフトコンパウンドモデルはグレーのみとなっています。どの車両にも合う色ではありますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

オンラインショップはこちらからどうぞ。

https://ridge-cycle.shop-pro.jp/?pid=154104381