高圧洗浄機 ビットリオZE の修理

タイトルの通り今回は高圧洗浄機を修理してみたのでその内容を記載しておきます。高圧洗浄機はオフ車乗りの方なら馴染みのツールだと思います。外で使えるエンジン付き高圧洗浄機は、憧れの一品だったりしますよね。

値段がそこそこ高い上、嵩張るし重いので中々購入に踏み切れない方も多いと思いますが、やっとの思いで手に入れても1年くらい壊れてしまったなんて話もチラホラ耳にします。壊れた場合、メーカーに聞くと基本的に部品交換になることが多い印象ですが、今回は謎の動きをしていたので試しにバラしてみることにしました。

今回この高圧洗浄機は、中古で手に入れたんですが、使用期間は2,3年でしょうか。オーナーの方が別の高圧洗浄機に買い替えるとのことで、古くなったこの機種を譲って頂きました。その節はありがとうございました!

蔵王産業(ZAOH)製 ビットリオZEという高圧洗浄機です

壊れてしまったのは、蔵王産業(ZAOH製)のビットリオZEという、エンジン式のなかではコンパクトな高圧洗浄機です。ABITツールさんが取扱いしている製品で、JNCCの会場などでも販売しています。お手頃価格でコンパクトなので、持ち運びしやすいのがうけて、中々人気の商品です。

持ち帰ってきて、まずはどんなもんかと始動点検してみます。エンジンは普通にかかりますが、エア抜きのバルブを閉めるとエンジンが止まってしまいます。また、ガンを握ると高圧の水は噴射されるものの、ガンを離すとエンストするという症状でした。

症状からしてエンジン側というよりポンプ側に問題がありそうだったので、試しにバラしてみました。

ポンプ側だけ分解してみました

ポンプ側は水が入って圧送する役割がありますが、バラしてみるとその仕組みが良く分かります。仕組みについての詳細は割愛しますが、右上の丸い部品がエンジンの動力で回転することで、左上のピストンが順に上下動し、入ってきた水を圧送している構造でした。

水を圧送しているだけあって、ガンを握っていない時は水圧が一定以上掛からないように水の侵入を止める必要があります。その役割をしているのがプレッシャーバルブで、今回はそのプレッシャーバルブが固着していることが原因でした。プレッシャーバルブが固着すると、ポンプ内の水圧がどんどん上がってしまうので、エンジンが止まってしまいます。

リリースバルブの構造。一番左のバルブが砂がみして固着していました。

単純にこのプレッシャーバルブの固着を直したら症状は解消しましたので、もし同じような症状が出ている場合は、各バルブがきちんと可動するか確認してみて下さい。ここまでバラバラにしなくても直ると思います。笑

バラしたついでと言ってはなんですが、分解した際にオイルっぽいものがこぼれてしまったのでエンジンオイルを入れておきました。オイルっぽいというのは、以下の画像のように水分が混じって乳化してしまったオイル状のものです。元が何だか分からなかったのですが、少し調べたら普通のエンジンオイルで良さそうでしたので、なんとなく入っていたであろう量を適当に入れています(笑)

水分が混じって乳化してしまったオイル、だと思われます。

メーカーに問い合わせると、基本的にポンプはアッシー交換(一式交換)となるようですが、今回はバルブの固着が直接の原因だったので、とりあえずの修理は出来ました。もし同じ症状でお悩みの方がいましたら、まずは各バルブがきちんと可動するかチェックしてみて下さい。それでも改善しない場合は、ABITツールさんのアフターサービスに相談してみるとよいと思います。

もしかしたら悩んでいる人が多いネタかも?と思ってこの記事を書いてみました。参考にしてみて下さい。

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