久々の更新となってしまいました。10月からの納車ラッシュに続き、11月はJEC東日本の最終戦やJNCCのレースが二回あったので忙しくしておりました。お陰様でなんやかんやと忙しく仕事させて頂いています。
さて、本日はTechnical Touch(テクニカルタッチ)商品の取扱開始のお知らせです。テクニカルタッチとは、ベルギーに本社があるKYBの部品を扱う会社です。KYBだけではなく、HinsonやXTRIG、USヨシムラなんかも取り扱っています。Ridge Cycleは、テクニカルタッチのディーラーとして登録されましたので、テクニカルタッチ製品なら何でも取り寄せることが可能です。日本国内では唯一、アジア圏内でも3つしかないディーラーのひとつとなりました。
早速ですが、私自身のマシン(2021年YZ250FX)にKYBのファクトリーサスを導入してみました。こちらのマシンは各レース会場で試乗車として皆さんに乗って頂こうと思っています。ファクトリーサスは、大変高価なので中々試乗する機会はないと思いますので、楽しみにしていて下さい。
折角なので、KYBのファクトリーサスがどんな感じで届くのかをレポートしてみますね。
まず、オーダーする際に、ライダーの体重・身長・技量・使用シュチュエーションをメーカー側に伝えます。そうすると、専用のセッティングに調整してから出荷してくれます。今回、私は技量はアマチュア、使用シュチュエーションはクロスカントリー&エンデューロでオーダーしました。オーダーしてから5日ほどで届きました。
立派なケースにも驚きですが、フォーク自体の美しさに言葉を奪われますね。この雰囲気、かなりいい感じです。
細かく見ていきますと。
アウターチューブはカシマコートが施工されています。カシマコートは通常のアルマイト加工より硬いので傷つきにくいです。
インナーチューブはDLCコートが施工されています。こちらも傷つきにくいのもありますが、フリクションが軽減されます。クランプはアルミの削り出しで、アクスルシャフトを前から後ろに固定します。純正とは違う形状ですね。
続いてリアサスです。リアサスもカシマコートが施工されています。
純正サスに比べると大分カッコいいですね。構造自体は純正サスと大差ありません。
リアサスにはXTRIGのアジャスターが標準装備されています。この部品は、プリロードの調整がワンタッチで変更可能です。
また、上部にはトリプルアジャスターが標準装備されています。このパーツは、戻り側のロースピードとハイスピード、両方の調整が可能です。また、縮み側の調整もマイナスドライバーで変更可能です。純正は17㎜のレンチが必要ですが、こちらはすべての調整がマイナスドライバーのみで調整できます。
流石はファクトリーサス、大分カッコいいですね。
とりあえず、メーカーのセッティングのまま試乗してみました。YZ250FXの標準サスよりワンランク硬いスプリングがセットされている為、静止状態で跨った感じは少し硬く感じましたが、走り出すと硬さはさほど感じられず、路面に吸い付くような感覚がありました。硬めのサスでは経験したことのない感覚で新鮮でした。
何度か試乗して色々とセッティングを変更してみました。モトクロスコースやハイスピードコースであればこのままのセッティングでも良さそうですが、ガレ場や少しハードなシュチュエーションでは、私の体重やスピードレンジではバネレートをもう少し下げたほうがよさそうな感じがしました。また、よりビギナー向けに振ったセッティングも需要が高そうなので、そちらも検討していく予定です。IBレベルのスピードレンジでちょうど良さそうな感じだったので、この辺は今後調整しながら試乗車として多くの方が楽しめるセッティングを見つけていきます。
これだけの効果があるなら決して高すぎる買い物ではないと思いました。レースで結果を出したい方、より楽しく乗りたい方、カッコいいバイクが好きな方、もし気になるようでしたら、遠慮なくお気軽にご相談ください!
既にリッジサイクルのオンラインショップで取り扱っておりますので、以下のリンクからどうぞ!