Technical Touch取扱開始しました

久々の更新となってしまいました。10月からの納車ラッシュに続き、11月はJEC東日本の最終戦やJNCCのレースが二回あったので忙しくしておりました。お陰様でなんやかんやと忙しく仕事させて頂いています。

さて、本日はTechnical Touch(テクニカルタッチ)商品の取扱開始のお知らせです。テクニカルタッチとは、ベルギーに本社があるKYBの部品を扱う会社です。KYBだけではなく、HinsonやXTRIG、USヨシムラなんかも取り扱っています。Ridge Cycleは、テクニカルタッチのディーラーとして登録されましたので、テクニカルタッチ製品なら何でも取り寄せることが可能です。日本国内では唯一、アジア圏内でも3つしかないディーラーのひとつとなりました。

早速ですが、私自身のマシン(2021年YZ250FX)にKYBのファクトリーサスを導入してみました。こちらのマシンは各レース会場で試乗車として皆さんに乗って頂こうと思っています。ファクトリーサスは、大変高価なので中々試乗する機会はないと思いますので、楽しみにしていて下さい。

折角なので、KYBのファクトリーサスがどんな感じで届くのかをレポートしてみますね。

まず、オーダーする際に、ライダーの体重・身長・技量・使用シュチュエーションをメーカー側に伝えます。そうすると、専用のセッティングに調整してから出荷してくれます。今回、私は技量はアマチュア、使用シュチュエーションはクロスカントリー&エンデューロでオーダーしました。オーダーしてから5日ほどで届きました。

こんな感じで送られてきます
Factory Kitは立派なケースに入っています。リアサスはケースには入っていませんが一緒に撮影してみました。

立派なケースにも驚きですが、フォーク自体の美しさに言葉を奪われますね。この雰囲気、かなりいい感じです。

細かく見ていきますと。

アウターチューブはカシマコート施工済み

アウターチューブはカシマコートが施工されています。カシマコートは通常のアルマイト加工より硬いので傷つきにくいです。

インナーチューブはDLCコート施工済み、削り出しのクランプもカッコいいです。

インナーチューブはDLCコートが施工されています。こちらも傷つきにくいのもありますが、フリクションが軽減されます。クランプはアルミの削り出しで、アクスルシャフトを前から後ろに固定します。純正とは違う形状ですね。

車体に取り付けるとこんな雰囲気になります

続いてリアサスです。リアサスもカシマコートが施工されています。

ファクトリーサスならではの、このカラーがテンション上がりますね!

純正サスに比べると大分カッコいいですね。構造自体は純正サスと大差ありません。

XTRIGのアジャスターが標準装備されています

リアサスにはXTRIGのアジャスターが標準装備されています。この部品は、プリロードの調整がワンタッチで変更可能です。

トリプルアジャスターも標準装備

また、上部にはトリプルアジャスターが標準装備されています。このパーツは、戻り側のロースピードとハイスピード、両方の調整が可能です。また、縮み側の調整もマイナスドライバーで変更可能です。純正は17㎜のレンチが必要ですが、こちらはすべての調整がマイナスドライバーのみで調整できます。

取り付けるとこんな感じになります

流石はファクトリーサス、大分カッコいいですね。

リアサスはこんな感じです

とりあえず、メーカーのセッティングのまま試乗してみました。YZ250FXの標準サスよりワンランク硬いスプリングがセットされている為、静止状態で跨った感じは少し硬く感じましたが、走り出すと硬さはさほど感じられず、路面に吸い付くような感覚がありました。硬めのサスでは経験したことのない感覚で新鮮でした。

何度か試乗して色々とセッティングを変更してみました。モトクロスコースやハイスピードコースであればこのままのセッティングでも良さそうですが、ガレ場や少しハードなシュチュエーションでは、私の体重やスピードレンジではバネレートをもう少し下げたほうがよさそうな感じがしました。また、よりビギナー向けに振ったセッティングも需要が高そうなので、そちらも検討していく予定です。IBレベルのスピードレンジでちょうど良さそうな感じだったので、この辺は今後調整しながら試乗車として多くの方が楽しめるセッティングを見つけていきます。

これだけの効果があるなら決して高すぎる買い物ではないと思いました。レースで結果を出したい方、より楽しく乗りたい方、カッコいいバイクが好きな方、もし気になるようでしたら、遠慮なくお気軽にご相談ください!

既にリッジサイクルのオンラインショップで取り扱っておりますので、以下のリンクからどうぞ!

https://ridge-cycle.shop-pro.jp/

YZ250FX 2021モデル入荷

21モデルがデリバリー開始されましたね!
当店にもYZ250FXが入荷いたしました。何名かの方にご注文いただきましたので、順次納車整備を進めています。新しいモデルについて軽く説明します。

2021年モデルは青ベースで弾きしまったデザインになりました

2021年モデルは、2020年モデルと比べると外装以外は同じです。私が乗っている2019年モデルからは結構進化しています。 全域で扱いやすくなったエンジン、 体感的にはより上が回るようになりました。セルモーターの位置が変更になっています。シリンダヘッドの形状も変わっていますね。モード切替スイッチが付いたので、ボタン一つで切替が可能になりました。また、スマートフォンでマッピングの変更が可能になっています。

ゼッケンプレートも青になったことでより青々しくなっています

マフラーの形状も短くなりました。2020年モデルの白いカラーリングから比べると、青×黒に統一されていて、大分クールな印象です。2019年モデルより3kg軽くなったのみですが、 マスの集中化により実際に乗ってみると体感的な軽さはそれ以上のものがあります。これについてはカタログ値ではわかりませんが乗ってみると分かる軽さがあります。体感的な軽さは、取り回しのしやすさや倒し込みなどで有利に働きます。

エンジン回りは大幅にモディファイされています

クラッチ容量が上がり、クラッチスプリングが5本から6本に変更されています。この辺は細かい設計の見直しがあったようです。フレームも2019年モデルと比べて細くなり、軽くて扱いやすくなりました。スロットルボディも変更されています。スキットプレートも大きくなり、ウォーターポンプまでカバーされていますね。

短くなったマフラーはなぜか半分磨かれています。理由は分かりませんが…

リア回りは多少の形状変更があったようです。あまり大幅な変更はないように見受けられます。

フロント周りはブラケットが塗装されています。スキットプレートの大きさはこの角度から見るとよくわかりますね。フレームの穴をカバーしているので泥が入り込むこともありません。

ここから先は納車整備時の作業風景をご紹介します。

まずはリア回り、スイングアームやリンクを外してグリスアップしていきます。

可動部はすべてグリスアップします

大きな可動部は勿論ですが、細かいボルトに至るまでグリスアップの対象です。最初にこの作業をしておくと固着や錆びを防げます。

チェーンアジャスターのボルトもグリスアップします
チェーンスライダーの小さなボルトももちろんグリスアップ

スイングアームのシールは、めくれてしまっていることが多いので、必ずバラして点検し、グリスアップします。

めくれてしまっているスイングアームのシールをチェック

このめくれ、水や泥の侵入の原因となるのでここはきっちり組み直します。

組みあがったスイングアーム

写真を撮り忘れましたが、もちろんハンドル回りもグリスアップの対象です。ステム回りも一度ばらします。スロットルチューブにはフッ素系のケミカルで対応し、ワイヤー類も注油し、動作確認します。

バッテリーはYAMAHA純正の充電器で充電します。2020年からLi-ionバッテリーになっていますね。

燃料ホースやカプラーを外す時、リッジサイクルでは以下のメカニックプライヤーを使っています。メカニックプライヤーは何種類かあり、こちらの工具は丸いものを掴む際に使うものですが、この形状が燃料ホースを外す作業にバッチリで、あるとないとでは作業効率が大幅に違います。サンデーメカニックさんでもひとつ準備しておくと、燃料ホースやカプラーが抜けなくてイライラすることがなくなりますよ。

KNIPEX製のメカニックプライヤー
燃料ホースなどの外しにくいカプラーも一撃です

限られた時間の中でしっかり仕上げる為には、精度高い工具は必須です。工具は早々壊れるものではないので、ある程度良いものを揃えることをオススメします。こちらのプライヤーは個人的にかなり便利だったのでご紹介してみました。

ビッグディア広島 サポート参戦

10月10日-11日に開催された、 JNCC第5戦、ビックディア広島のサポートに行ってきました。今年は大阪に続き二度目の関西地方の遠征ですね。九州がなくなったので関東からは一番遠い開催地になりました。

今回、渡辺学選手は新型の2021年式 YZ450Fで参戦です。前回はYZ450FXでの参戦でしたが今回はよりセッティングが出ているYZ450Fにしたようです。

ちなみにYZ450FとYZ450FXの違いは、以下になります。

  • YZ450FはモトクロッサーでYZ450FXはエンデューランサー
  • ミッションのギア比の違い
  • リアホイールの大きさの違い(18インチに変更済み)
  • 足回りの違い(FXよりのセッティングに変更済み⦆
  • ECUの違い(GETのECUに変更済み。GETのECUはトラコンを使える)

直前まで台風直撃の予報も出ており、天気がどうなるか全くわからない状態でした。結果的に台風は逸れて当日は快晴、金曜にさっと降る程度でベスコンでの開催となりました。

FUNクラスには当店の常連さんがエントリーしていますので午前中はそのレースを観戦しました。FUNクラスのコースは特に難所はないもののテクニカルな設定だったようです。大きなけがもなく楽しく走れたようでしたが、それぞれの課題も見つかったみたいですね。

FUNクラスを走る当店の常連さん

COMPクラスは、FUNクラスとの差が大きく、難所が多かった印象。深い轍がある下りとかガレの上り、沢の脇を下ったりと、ワンミスで順位が大きく入れ替わるトラップが多かったように思います。ボーナスラインはヒルクライムが何本かありましたが、上位陣にはあまり難所にはなっていない様子でした。

COMPは勾配のあるウッズが多く、難易度が高いコース設定

レースは、予想通り鈴木健二選手と馬場大貴選手との争いになりました。当初の想定より燃費が良かったので、鈴木健二選手や馬場大貴選手と給油タイミングをあえてずらして、ペースを上げる作戦をとりました。次の周での給油作業は手早く行えたんですが、鈴木健二選手もペースを上げてきており、最終的には2位でのフィニッシュとなりました。

年間シリーズチャンピオンを手堅く狙うという意味では、今回の2位でも十分獲得圏内でしたので、今回は無理しない展開になりました。シリーズ戦ということもあり、ここで無理してケガをしても次戦以降に響きますからね。大人の判断だったと思います。

というわけで、次戦は鈴蘭ですね。今シーズン最後のマウンテンコースということで、秘密兵器を導入するらしいです。乞うご期待!

JNCC 神立 サポート参戦

9月19日-20日に開催された、JNCC 第4戦 神立スキーリゾートのレースサポートに行ってきました。

今回、渡辺学選手は新型の2021年式 YZ450FXで参戦です。前週にオフビでセッティングし、軽く乗っただけでしたのでぶっつけ本番に近い状態での参戦となりました。でもセッティング時の手ごたえは上々だったようです。

今回は天気予報では微妙に雨が降りそうな雰囲気でしたが結果的に降らず、路面は程よく湿っていてベスコンとなりました。

今回も前後BS X20をチョイス。フロントムースも直前で変更。

今回も前回デッドヒートを繰り広げた熱田選手の参戦が決まっており、油断ならない展開が予想されます。また数年前チャンピオンだった小池田猛選手のスポット参戦も決まっており、今回もライバル多数な展開です。

今回もFUNクラスで当店の常連メンバーが参戦しました。前回のほうのきより成績がアップしていたのでこの調子で今後も頑張ってほしいですね。

午前中のFUNクラスでは前日の雨が少し残り、若干マディ状態だった模様

ちなみに彼らが着用しているジャージはリッジサイクルオリジナルのチームジャージです。CARRYさんに作ってもらいました。THORのジャージをベースに落ち着いた色合いで仕上げてもらいました。渡辺学選手と同じデザインのジャージです。

常連さんとのコース状況情報共有。この後、ピットのお手伝いもお願いしました。

新しいジャージを着て、渡辺学選手を囲んで皆で集合写真を撮ろうと思っていたところ、、、

FUNレースが始まる直前、YZ250FXに乗るエントラントの方がエンジンが掛からないと困った様子でYAMAHAテントに来ましたので大急ぎで各部チェック。点火の確認、燃料の確認と進めていく中で、スロットルボディが汚れていたのでそちらを清掃したら無事にエンジンが掛かりました。その方はFUN Bクラスで入賞されていたのでスタートに間に合って良かったですね。

ちなみにリッジサイクルでは、レース前点検も承っております。スロットルボディの清掃も含め、各所グリスアップとマシンコンディションの調整を実施します。日頃のメンテをしっかりやっておられる方は問題ないかと思いますが、レース前に十分時間が取れない方はサポートしますので遠慮なくお問い合わせ下さい。

COMPのレースは、序盤からハイスピードが予想されていましたが、2週間前にアバラを傷めていたこともあり無理はしない作戦でいくことになりました。とはいえ、熱田選手は前回のほうのきでもデッドヒートを繰り広げた相手ですからペースはかなり速くなることが予想されます。どこまで無理せずペースを上がられるかがポイントになりそうです。

予想通り序盤からかなりハイペースな展開となり、中盤以降は熱田選手との一騎打ち状態となりました。ちょっとしたミスで差が埋まるの油断できない展開が続きます。その為、給油タイミングも早め2回にし、後半は走り続ける作戦としました。

肉薄する熱田選手の前を逃げる渡辺学選手

3位以下を全員ラップするほどのデッドヒートを繰り広げ、最終的には2位の熱田選手に40秒差をつけてゴール! ワンミスで追いつかれる緊張感のあるレースでしたが見事優勝することが出来ました。流石の安定感ですね。おめでとうございます!

最後は40秒差をつけてゴール!

ピット作業中も常にラップタイムを計測して油断できない状況が続きましたが、優勝に貢献できて嬉しい限りです。今後もしっかりサポートを続けていきたいです。

表彰式では熱田選手との激闘を語っておられました

次戦はビックディア広島ですが、熱田選手のみならず成田選手も参戦するようです。更に激しいデッドヒートになりそうですが、しっかりサポートして渡辺学選手の優勝に寄与したいと思います。

ちなみに今回は、9/18(金)に会場入りし、コーステープの設置等のお手伝いもさせて頂きました。その際にマシンが汚れたので、噂のSLiCKを試してみました。

レース会場でよく見かけるSLiCKさんです

中性洗剤を使用しているので油分が落ちずマシンへのダメージが少なく洗車ができます。水で中和して使うので1本で30回くらい洗車ができます。泡が車体にくっつくので泥汚れを分解しやすい気がしました。他の洗浄よりもよかったのでオススメです。

スプレーしただけでこの状態。落ちない泡が汚れを分解してくれます。
この通りピカピカになりました。洗車が簡単になりますね!

XTRIG 製品取扱開始しました

長い梅雨の後の連日40度に迫る猛暑が落ち着き、大分涼しくなってきました。これからの季節はバイクに乗りにはベストシーズン。ツーリングが心地よい季節がやってきます。

Ridge Cycleでは今後もレースサポートの予定が続いており、忙しい日々が続きそうです。今年はコロナの影響があって後半にレースが立て込んでいます。渡辺学選手の年間チャンピオンを目標にしっかりサポートしていきますよ。

さて、タイトル通りなんですが、今日はカスタムパーツで有名なXTRIG製品(輸入元はTechnixさん)の取扱開始のお知らせです。XTRIG製品はハンドル回りのパーツが有名ですね。 プロライダーのマシンに装着されているのを見たことがある方も多いと思います。

Ridge Cycle Online Shop のXTRING商品はこちらから

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トリプルクランプは、削り出しパーツなので見た目の質感アップもさることながら、剛性もアップします。フロントフォークの留め方が純正と違い、互い違いに留める構造になっています。このトリプルクランプを装着すると、フロントフォークが良く動くようになります。実際、自分のマシンにも装着済みで何度かレースなどでも使っていますが、乗り比べるとすぐわかるレベルでフロントフォークがより良い仕事をしてる感触でした。見た目のカスタムというわけではなく、足回りのカスタムとして有効ですね。プロライダーの装着率が高いパーツなのも納得です。

お値段的にお手軽カスタムではありませんが一度装着すると手放せなくなるパーツかと思います。純正フロントフォークの方は勿論ですが、リバルビングなどフロントフォークのみチューンされている方も、是非試してみてほしいですね。

次にダンパー付きのハンドルポストであるPHDS。路面からの衝撃を緩和する部品ですが、その効果は絶大です。 こちらも自分のマシンに半年ほど前から装着していますが、今は手放せないパーツですね。ハンドルへの不要な振動が軽減される為、手の疲れ具合が全然違います。

取付けるダンパーは硬さが3種類ありますので、ご使用になるシュチュエーションに合わせてチョイス可能です。標準セットで付属するミディアムよりもソフトタイプのグリーンがおススメです。モトクロスなら好みによりミディアムもよいかと思います。レッドはハードタイプですが、モタード等オンロード向けですかね。

PHDSは、純正のトリプルクランプに装着できるタイプもありますので、まずはこれだけ試してみるのもアリですね。トリプルクランプと一緒に装着すると、更に効果アップ間違いなしですが。(笑)

ハンドルポストも削り出しパーツで、XTRIGのロゴが入りますのでカッコよくなります。パーツ精度も剛性もしっかりしています。

YZ250FXに装着したイメージはこんな感じになります。

KYBの純正フォークでも違和感のない装着感ですね。カッコよさは倍増、性能は更にアップとなればこれは付けるしかありません!(笑) 足回りカスタムは乗り味を大きく変えますのでご自分の乗り方や好みに合ったパーツ選びが大切です。このトリプルクランプを付けることで、フロントフォークのチューニングに専念出来ますね。

ちなみにトリプルクランプの締め付けトルクは、上が17Nm下が15Nmで、純正より緩めになっています。この辺もサスの動きに貢献していますね。

是非皆さんにもこの違いを体感してほしいと思います。

現在Ridge Cycleでは、JNCCやWEXなどのレースの際に、これらの車両を試乗車として体感して頂く準備をしています。「今日試乗出来ないの?」とお気軽にお尋ね下さい。また、イベントなどで見かけた際も是非お気軽にお声がけ下さい。

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JNCC ドリーミンほうのき サポート参戦

8月22日-23日に開催された、JNCC 第3戦 ドリーミンほうのきのレースサポートに行ってきました。

天気予報では土曜日に雨が降ると言ってましたが結局雨らしい雨は降らず、完全ドライコンディションでした。レース中は砂埃が凄く、山々が霞むほど。8月ということもあって暑さもあり、タフなレース展開になりました。

ほうのきスキー場は、初開催の時に走ったことがありますが、全面芝で最高のコースでした。年々路面が荒れているようで、今はガレが多くて難しいセクションが増えていますね。雨が降ると上りがツルツルで辛かった記憶があります。

今回も渡辺学選手はYZ450Fでの参戦です。もちろんバッチリ整備してきました。雨予報がちらついてたので直前まで悩みましたが、結局ドライコンディションだったのでタイヤは前後ブリジストンのX20をチョイス。パンクする恐れがあるので今回ももちろんムースを使用。

完全ドライコンディションで真夏の暑さとなりました

今回はなんと現役モトクロストップライダーの成田亮選手やモトクロス界のレジェンド達が多数参戦しており、JNCCライダーとのバトルが見所となりました。 それらのライダーが先行した場合は無理せず追う作戦で行くことにし、着実にポイントを稼ぐことを念頭にレース展開次第で作戦を柔軟に変えていく方針として挑みます。

渡辺学選手はいつも通りの落ち着き。流石の余裕です。

トップライダーが順に紹介されながら入場する様子はテンションが上がりますね。皆さん気合入りまくりです。今回はどんな展開になるでしょうか。

モトクロス界からの刺客、熱田孝高選手と成田亮選手が隣に並びます。

気合十分のモトクロス勢。エンデューロはモトクロスと違いますが、トップ選手ともなればそのスピードは侮れません。 特に熱田孝高選手は、渡辺学選手と首位を争うデッドヒートを繰り広げ、大いに盛り上がりました。

スタートして1コーナーを抜け、上り坂を駆け上がる一団

渡辺学選手もスタートからペースを上げていきます。砂埃がひどくなることが分かっていたため、なるべく前に出る作戦を取ったようです。このメンバーだとそう簡単に出来ることではないと思いますが。笑

ほうのきは、上ったり下ったりが多いコースですが、特に下りの斜度がかなりきついセクションがあります。ドロップオフ、ほうのき転がし、クリフハンガーなど、それなりに経験のあるライダーでも失敗すると大ダメージを受ける油断の出来ないセクションです。

順調に周回を重ねますが、2位の熱田選手の追い上げが凄い。一時順位が入れ替わることもありましたが、渡辺学選手も譲るわけにはいきません。ピットタイミングも厳密にガソリン残量を計算し、ピッタリ計算通りのレース展開になりました。

最終的には2位の熱田選手に6分の差をつけゴール

L1が出た時点で5分差、最終ラップもミスなく周回し、最終的には熱田孝高選手に6分差をつけてゴール! どんな状況でも優勝という結果を出す渡辺学選手の強さを目の当たりにしました。優勝おめでとうございます!

表彰式でのシャンパンファイト。優勝おめでとうございます!

リアタイヤのブロックが飛ぶほど(センターのブロックは殆ど千切れてました)の激闘を制し、優勝した渡辺学選手。ランキング1位の鈴木健二選手が残念ながらリタイアされていたのでランキング1位に返り咲きました。年間チャンピオンに向けて今回優勝出来たのは大きいと思います。

多くのレジェンドライダーが参戦した今回のJNCC、コロナ禍でまだまだ大変な状況が続いていますが、無観客・ソーシャルディスタンスやマスク着用を徹底しながらも大変盛り上がった大会となりました。

残り5戦、普段より各大会の間隔が狭く忙しいスケジュールとなりますが、今後も渡辺学選手をしっかりサポートしていきます。リッジサイクルではレーサーのメンテナンスやレースサポートも行っておりますので、遠慮なくお声かけ下さい。

当店の常連さんもFUNクラスで参戦されました。いつも林道で遊んでいるので今回のようなスピードレースは少々難しかったようです。

惜しくも入賞ならずでしたが、ハイスピードレースはいい経験になったようです。しっかりメンテしますので次回に期待ですね。

レースに興味ある方、リッジサイクルが優しくサポートしますので是非お気軽にお声かけ下さい。どんな小さなことでも相談に乗りますよ!

リッジサイクルのレオ専務。今日も夏の暑さで延びちゃってますがご来店の際は笑顔でお迎えします(笑)

JNCC ジョニエルG 爺ヶ岳 サポート参戦

7月26-27日に開催されたJNCC ジョニエルG 爺ヶ岳のレースサポートに行ってきました。今年はコロナの影響で第1戦のサザーンハリケーン大阪以来、実に4ヵ月以上ぶりの開催となりました。

TWISTER Racingの渡辺学選手のメカニックとしてサポートさせて頂いています。今年はYZ450Fでの参戦ということで、マシンのメンテナンスとレース会場でのサポートを行っています。

数日間続く悪天候で、レース当日は非常にコンディションが悪く、マディなレース展開となりました。当日のコンディションに合わせたマシンセッティングを現地で実施。この判断を見誤ると最大のパフォーマンスが発揮できません。爺ヶ岳は長らくJNCCのレースで使われていますが、数年前と比べて荒れていて全体的にガレている箇所が増えている気がします。

今年初のゲレンデコースである爺ヶ岳での開催に期待が膨らみます。レースが始まって暫くしてから雨が上がりましたが、午前中のFUNクラスで荒れた路面はかなりタフだったようで、1位の選手と離されてしまう場面もありました。しかし、最終周には数秒差まで詰めて逆転を目の前にハラハラする展開に! ピット内でも盛り上がりました。

しかしその差が中々詰められず、残念ながら2位でのフィニッシュとなりました。これだけコンディションが悪い状況で450ccのハイパワーを扱い切るのはなかなか難しかったようでウッズセクションで思うようにタイムを詰められなかった様子。しかしマシントラブルもなく完走されましたので、次戦に向けてまた気持ちを切り替えですね。

レース後は即洗車してHottest Awardの準備です。熱い走りに答えてくれたマシンは相当な汚れ具合でしたが、綺麗にしてから表彰台に上がります。

レースは独特の緊張感があって楽しいですね。サポートはライダーより気を遣う場面が多いですが、結果に繋げる為に最善を尽くしています。これからもプロライダーの方々をしっかりサポートしていきたいと思います。

ちなみに今回は当店の常連さんたちもFUNクラスに参戦しました。いつも一緒にツーリングやキャンプなどを楽しんでいる方たちです。

オフロード歴は数年の皆さんですが、こうしたレースはクラス分けがありますのでどなたでも参加できます。レースというと競う雰囲気がするかもしれませんが、完走目的の方も多く、普段は知れないゲレンデを気持ちよく走れるのはいつもと違った体験になりますね。

スタート前は緊張の瞬間です。

この日はプロライダーでも苦労する悪コンディションだったので皆さん苦労されてましたが、完走した後の達成感は中々爽快です。 興味ある方は是非お気軽にお問い合わせください!

YZ250FX納車整備

こんにちは。RidgeCycleです。梅雨が中々明けなくて鬱陶しい日々が続きますね。バイクに乗れない週末が続いていますがこんな時は整備しましょう。

さて、今日はご成約頂きましたYZ250FXの納車整備のご紹介です。ベースは2015年式の程度のいい中古車です。腰上はオーバーホール済みの車両でしたので、基本的な納車整備をしました。

今回は、お客様のご要望で前後サスのオーバーホールとローダウンリンクを取付作業も実施。足回りのオーバーホールは本来のサスの性能が発揮されるので納車時にリフレッシュするのがオススメです。

可動部は各ボルト一本一本確認・整備しております。オフロードバイクは泥や錆で動きが悪くなり、固着することも多いので納車のタイミングですべてチェックしたほうが良いですね。

レーサーなので市販車よりメンテナンスサイクルは短いですが、きちんと整備して本来の性能を発揮できる状態で納車しています。

新車はもちろん、各種中古車を探すことも出来ますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

RidgeCycle専務のレオ君は暑さに負けて伸びてます。。。

イベントのご案内

CROSS MISSION OFF EMERGENCY
クロスミッション オフエマージェンシー

開催日:2020年8月2日

開催場所:クロスパーク勝沼

オフロードバイクに関するイベント「CROSS MISSION」に、普段の林道ツーリングで遭遇するトラブルへの対処法やアウトドアで役立つサバイバル知識をお伝えするスクール「OFF EMERGENCY」が開催されることになりました!
オフロードバイクでのツーリングを想定した、様々なトラブルへの対処法をプロ目線で皆様に詳しく伝授致します。講師は各カテゴリで経験豊富なプロにお願いしています!皆様のご参加、お待ちしております!

・修理対応
 ツーリング中のパンクやレバー破損、車載すべき工具、積載方法など

・緊急対応
 突然の悪天候への対応方法、雨宿りやビバーク、火起こし方法など

・救急対応
 転倒による怪我などの応急処置、熱中症や身体の不調の見分け方

・走行技術
 悪路でのリカバリー、走行ラインの読み方、省燃費走行の仕方など

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